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平成28年新年挨拶

平成28年新年挨拶
更新日2016年1月1日
あけましておめでとうございます。皆様には清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。平素は、町行政の推進にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年を振り返りますと、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉が大筋合意しました。TPPが発効すれば、消費者への恩恵も増えそうですが、一方で輸入農産物への関税が引き下げられたり、新たな輸入枠が設けられたりするなど、今まで保護されてきた我が国の農産物等に大きな打撃が予想されます。日本の農林水産業等の産業を守っていくためにも国の十分な支援策が求められます。また、安保関連法案が大きな議論の下で成立しました。日本を取り巻く世界情勢が安定しているとはいえませんが、日本が戦争に巻き込まれないようにしたいものです。自然界では、火山の噴火や火山性地震は各地で起き、また異常気象による豪雨で鬼怒川が決壊するなどの大きな被害が各地で発生しました。私たちを取り巻く経済・社会・自然の環境が大きな変革期にきているのではないかと感じます。

町におきましては、県とタッグを組んで策定した古戦場グランドデザインの具体化を進めるため、フォローアップ懇談会を設けて具体案を協議すると共に、住民参加によるワークショップ等を開催し多くの方からご意見をいただくことができました。また、関ヶ原駅前に待望の観光交流館がオープンいたしました。運営は町観光協会が担当いたしますが、今後取扱商品の拡充を図り、多くの方に楽しんでいただける店にしていきたいと思います。この施設のオープンにあわせて「発信!発進!関ケ原」と銘打ったイベントや講演会等を開催して多くの方においでいただきました。特に灯す「夜の古戦場」では多くの方が感動を受けたと喜んでくださいました。

今年は、史跡の整備として陣場野公園の第一期の改修工事が始まり、グランドデザインでは歴史民俗資料館をビジターセンターとして増床する設計に入ることになっています。古戦場の町を訪れる多くの歴史ファンに楽しんでいただける施設になるように努めていきます。一方、課題となっていた関ケ原病院の改革について、指定管理者制度の導入は町の財政的負担が続かないとの判断で当面行わないこととし、自主改革の道を進むことにしました。職員一丸となって再建に取り組みたいと思います。また、人口減少社会に向けての総合戦略を策定し、2040年の目標人口を5,800人と掲げ、少子化対策・雇用対策・定住対策等に取り組んでいくことにしました。今後、具体的施策の推進に努力してまいります。非常に厳しい財政状況ではありますが、一つひとつ丁寧に取り組み、住んでいて良かったと思えるような安全で安心して暮らせるまちづくりを目指してまいりますので、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。年の初めに当たり、皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げ、新春のご挨拶といたします。